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★ 2004年5月21日創刊
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2005/02/14
今回担当のひでとしです。
無線通信分野で最近身近になってきた中に、「スペクトラム拡散方式
=S.S(Spread Spectrum)」があります。
この技術について、我々が掌握している範囲で数回にわたり解説
しますので、少し専門的な内容になりますが、よろしくお付き合いください。
では、今回はまず概要からスタートします。
スペクトラム拡散方式(以下S.S)といえば、以前は軍事用に開発
された秘話方式でした。
現在ではGPS(Global Positioning System)、携帯電話ではアナログから
デジタル、そしてCDMA(Code Division Multiple Access)と進化し、
一般の人でも当たり前の様にS.Sの商品を使用できる時代になりました。
電波の有効活用をベースに考えた時、従来多重通信は「周波数分割多重
方式 FDM(Frequency Division Multiplex)」、「時分割多重方式 TDM
(Time Division Multiplex)」がありますが、S.S方式はこの両方をミックス
した様なシステムと言えます。この方式は同一周波数、同一時刻上に混在
している信号を、チャンネルに割り当てたスペクトラム拡散信号によって
信号の内容を判別しようとする方式だからです。
FDM、TDMでは回線数が限定され、設計回線数を超えるユーザの通信
要求には対応できません。これに対しS.S方式は拡散符号によって従来の
周波数変調、振幅変調の数百から数千倍にスペクトラムを拡散し、同一
周波数帯域内においてFDM、TDMに比較しより多くのユーザのニーズに
応えられる方式といえます。
さらに回線数は理論上は無制限であり、電波有効利用の観点からも非常に
有利な方式です。
又、信号の強度(電界強度)は拡散する事によってノイズに埋もれた状態に
なり、信号(電波)の存在を検地する事さえ困難になりますので、拡散符合を
解読できなければ復調は不可能なため秘匿性にも優れた方式といえます。
拡散方式としては直接拡散方式 DS(Direct Sequence)と周波数ホッピング
方式FH(Frequency Hopping)があり、現在ではFH方式の方が多い様です。
もう少し具体的には、DS方式はFM、PM等の通常の変調によって得られた
狭帯域信号を生成した後、拡散信号を用いて直接拡散する方法いい、FH
方式は定められた順序(ホッピングパターン)に従って搬送波周波数を切り
替えてスペクトラムを拡散する方法をいいます。
以上がS.Sの概要です。
次回はもう少し具体的なところに踏み込みますので、また来月お会いしましょう。
それでは、この辺で失礼します。
●○● ナビゲーター ひでとしのプロフィールはこちら ●○●
アイテック株式会社 無線ソリューション事業部 開発課に在籍。
某通信機メーカーにて通信機の開発設計に携わる。
2002年9月アイテックに入社。現在MS開発課マネージャー。
趣味はゴルフとすいか作り。夢はゴルフでパープレー。
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今週の用語解説
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【混変調】
隣接する周波数の強力な局の影響を受けて、本来の受信周波数と
異なる周波数の信号が混信してしまうこと。
非直線回路に2つ以上の異なる周波数が加わったとき、出力には
それらの和や差の周波数が生じる現象を言う。