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2010/01/06
こんにちは、今回担当の山田です。
今回は、表面粗さについてお話します。
表面の状態に関する品質上の問題として、硬度、耐しょく性、メッキ面、塗装面、傷、加工面の肌の状態、歪などがあります。加工面の肌以外は、材質の選定や加工後の処理に関したことですが、加工面の肌については加工に直接関係することから、一定の約束をもとに数量化して、公差などと同じ様に図面上に指定して製作、管理します。(JIS B 0031)表面粗さはこのために定められた規格になります。
表面粗さには①算術平均粗さ(Ra)、②最大高さ(Ry)、③十点平均粗さ(Rz)の3種類の規程があり、それぞれの特徴は下記の通りです。
① 算術平均粗さの特徴
→1つの傷が測定値に及ぼす影響が少なく安定した結果が得られる。
② 最大高さの特徴
→1箇所でも際立って高い山や深い谷があると、大きな値になってしまい測定値のばらつきが大きくなる。
③ 十点平均粗さの特徴
→基準長さ毎の山頂の高い方から5点、谷底かの低い方から5点を選び、その平均高さ
面の粗さを表す記号として従来から広く利用されてきたものに、仕上げ記号(三角記号)がありますが、三角記号と表面粗さの対応は下記の通りになっています。
名称 三角記号 ①Ra ②Ry ③Rz
精密仕上げ ▽▽▽▽ 0.2a 0.8S 0.8Z
上仕上げ ▽▽▽ 1.6a 6.3S 6.3Z
並仕上げ ▽▽ 6.3a 25S 25Z
荒仕上げ ▽ 25a 100S 100Z
表面粗さの指定の目安は下記を参考にして下さい。
<名称> → 目安
<精密仕上げ>→ 一般には使用しないことが多く、高級な仕上げを必要とする場合や形状精度が問題にならない鏡面、ゲージ類、高速回転軸など
<上仕上げ>→ パッキン、Oリングなどの当る面、はめあい公差を指定した面、耐摩耗性を重視するしゅう動面、位置決めの基準面
<並仕上げ> → 他部品と固定される面、ドリルによる穴開け面、キー溝、普通公差で削った面、一般の軸など他部品に接触しない部品
<荒仕上げ>→ 黒皮表面を除去する場合、鋳造部品、熔接部品などで他部品との合わせ面になる場合
<素地>→ 切削などの加工を必要としない面
上仕上げ以上の加工では傷にも留意が必要になります。傷については、製図記号がないため、図面上に文章で注記する必要があります。また、コスト面でも、上仕上げ以上は特別料金になることがあるので留意する必要があります。
表面粗さは設計者と加工作業者との間で意思の疎通を図る必要があります。標準片や粗さ見本など一定の基準を設けてばらつきの範囲を小さくする努力が必要です。

今回はこの辺で失礼します。
2010/01/27
こんにちは。
生産技術グループの菊地です。
今回は電食についてのお話をします。
みなさんは、流し台に缶詰めの空き缶を濡れたまま放置していたら缶の縁に沿って錆びができていた経験はありませんか?
これが電食です。
電食とは電気腐食・ガルバニック腐食・異種金属接触腐食などの総称です。
金属は電気が通るような液体(電解質の溶液)の中では電気化学的にみてそれぞれ独自の序列を持っています。これを電位といいます。電位の高い金属を貴な金属(貴金属)、電位の低い金属を卑な金属(卑金属)といいます。
貴金属といえばみなさんご存知の通り金、銀、プラチナなどのことですよね。
貴金属と卑金属が接触すると電位差が生じて貴金属から卑金属に向かって電流が流れるのです。
卑金属に電流が流れるとイオン化して溶液中に溶け出し、腐食してしまいます。
この現象を電食と呼びます。
電食の起こりやすい条件は
①電位差が大きい
②水と接触する
③高温多湿である
④塩分が多い
⑤卑金属側の面積が大きい
などが挙げられます。
電食対策としては
①同一材料を使う
②電位差の小さい材料を使う
③メッキなどにより電位差を小さくする
④塗装により絶縁する
⑤樹脂材料により絶縁する
などを行ないます。
身の回りにある製品でも異種金属が接触する部分には、メッキされていたり、絶縁されていたりと様々な方法で電食対策が施されています。
気にしてみてみると面白い発見があるかもしれません。