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2004/09/02
今回担当の三原です。
電波を使用してデータを伝えるということとはどういうことか??世の中には沢山の無線機器があります。例えば携帯電話・無線LAN、コードレス電話、ラジオ・テレビや各種リモコン装置(エンジンスタータ・キーレス)などキリがありません。こんなに沢山の電波が同時に空中を飛び交っているのにどの装置もちゃんと動作します。
なぜ??答えは簡単!電波には周波数というものがあり各々の使用する周波数が決められていて混信しないようになっているからです。ちょっと簡単過ぎでしたね。
では、データや音声を電波で送るにはどうするか?アイテック製品にある微弱無線モジュールと特定小電力無線モジュールを例に簡単に説明します。アイテック製微弱無線モジュールは周波数315MHz帯を使用し変調はFSK (Frequency Shift Keying)です。FSK変調とはその名のとおり周波数が変化します。(50KHz程度)送信側はCPUなどから“0”と“1”すなわちデジタルデータを直接モジュールに入力し送信します、そのデータに対応して周波数が変化します。受信側は周波数変化を読み取り送られてきたデータに戻します。これを復調といいます。(デジタル専用なのでアナログデータは送れません)
一方特定小電力モジュールの方は直接データ入力が出来ない仕様になっております。(意地悪で出来ないようにしている訳ではありませんよ ^_^;)その代わり音声は直接入力出来ます、要するにアナログ入力になっております。データ入力の際には一度アナログに変換(変調)して入力し送信します。受信側は当然その逆でアナログからデジタルにデータを変換(復調)することによりデータをやり取りすることが出来ます。この変復調を外部回路で行います。通常モデムICを使用します。
その他の変調方式としてASK・PSK・QAM・AM・FMなどがあり電波に変調を載せないことにはデータや音声を伝送することは出来ません。電波だけ出していても通信としては成り立たないということです。使用目的や伝送スピード、コストなどに合わせてモジュールや変調方式を選ぶことが大切かと思います。モジュールの一部分しか説明できませんでしたが、よく分からないことがありましたら電話・メールなどでお問い合わせください!お待ちしております。
2004/09/02
今回コラム担当の柳沢です。今回は、夏休み明けですので一息入れましょう。
この業界に携わり8年目になりますが、現在でも解からない事や疑問がたくさんあります。解からない事が有ると本を見て理解しようと思いますが、国内には理論だらけの本ばかりで、自分の疑問を解決してくれるようなものは殆どないように思います。聞くところによると海外は理解しやすい物が多いようですが、私は読むことができません。(英語が得意ではありませんので。)
1つ例を挙げると以前、マイクロストリップラインの計算式を調べたことがありましたが、国内の本は基板厚を考慮していなかったり等、調べたいものが見つかりませんでした。海外の本であっさり見つけることができました。
こんな感じで困ることが多いのですが、最近私が気にいっている著者等を紹介したいと思います。
著者は市川さんです。トラ技等にもよく記事を書いている方です。丁寧に且つわかりやすく高周波の世界を教えてくれます。一度記事を読んでみてはと思います。
後、よく活用するのが同業者ではありますがSD社さんのホームページです。いろいろなことが簡潔且つ適切に記載されています。基本的な調べ物等にはとっても便利です。同業者を誉めてばかりはいられません。
アイテックにも用語辞典等を記載し、ユーザーにとって有意義なサイトにしようとしています。要望等ありましたら口コミ板に記載ください。なるべく声を反映していきます。それではこの辺で、さようなら。
2004/09/09
はいさい。今回担当をします新城です。
ハンダ付けとは2つの金属の間に融点の低い金属を溶かし接合することをいいます。ハンダの種類としては共晶ハンダ・銅入りハンダ・銀入りハンダ・無鉛ハンダなどがあります。その中でも組成の割合を微妙に変えたり、糸ハンダでは線の太さが違うものやフラックス(ヤニ)量の違うものなど様々です。よく使用されているのは共晶ハンダと呼ばれているもので合金の割合が、錫(Sn)60%、鉛(Pb)40%くらいが多いようです。他の金属よりも低温で溶け、価格もさほど高くなく、さらに導電性が良いので一般的に使用されています。融点(半田が溶け出す温度)は、合金の割合にもよりますが上記割合で約183℃です。最低加熱温度が220℃、最高加熱温度が240℃になり、コテ先設定温度は通常部品で360℃程が最適です。
無鉛ハンダですがここ数年で急激に需要が増えてきました。字の如く鉛が入っておりません。それによりハンダ付けは難しくなります。理由として融点の高さがあります。共晶ハンダに比べて30~40℃融点が高くなります。必然的にこて先温度を上げなくてはなりません、温度が高いと部品に悪影響がありますので長く加熱できませんし鉛が入っていないためハンダが思うように広がりません。表面の仕上がり具合も光沢が少なくザラザラしてしまいますが、それが正常なのです。
一見なんのメリットも無いように思える無鉛ハンダですが最大のメリットはやはり鉛が入っていないということですね。鉛には毒性があり廃棄電子機器から環境への溶出が大問題になっているからです。
私の故郷であります沖縄はとても海が綺麗です。自然をいつまでも綺麗な状態で残すということでアイテックでも無鉛ハンダを使用し始めています。環境問題とても大事なことだと思います。チャオ!



2004/09/16
高周波回路の設計を行うにあたり、私達は充分に注意をしながら作業をしていますが、高い周波数を増幅するアンプの増幅度を上げようとすると、アンプが発振してしまうことがあります。
これは、増幅出力の一部が入力側にフィードバックしてしまうのが原因です。このような異常発振の対策として下記の方法があげられます。入力側と出力側に同調コイルがある場合には、お互いに結合しないように距離を置くかシールドをします。
シールドをしていないコイルは、お互いに90度の角度になるように配置し、極力結合を小さくします。入力側と出力側の信号線ラインは、近づかないように配慮することが必要になります。
増幅回路自体をシールドする場合は、厚さ0.1~0.3mmの真鍮板をグラウンドパターンに、はんだ付けします。携帯電話などの高周波機器を分解してみると、高周波部分がシールド板で覆われているのを見ることができます。
また、パターンを引く際には、増幅素子のコモン端子は最短距離でグラウンドパターンに接続する必要があります。
どうしてもグラウンドパターンまでの距離がある場合には、出来るだけ幅広のパターンにする工夫をします。他には、高周波増幅回路のRFCにダンピング抵抗(4.7~10kΩ)を接続します。この方法によって、利得が下がってしまいますがQが小さくなり、異常発振を防ぐことができます。
纏めとしまして、増幅度を稼ごうとしますと、異常発振を引き起こす場合が多々ありますので、そのような時は、RFアンプをもう一石追加することをお勧めします。
2004/09/24
一般的に高周波用のアンテナコネクターと同軸ケーブルにはインピーダンス50Ω系と75Ω系があり、FMラジオやTVについては75Ω、それ以外は50Ωとなっています。当社が開発設計を行っている無線機器は、50Ωとなります。
一口に50Ω系のアンテナコネクターや同軸ケーブルと言っても色んな種類形状があります。
例えば、アマチュア無線の小型機器ではBNC型コネクター、大型機器や高出力機器ではM型コネクターが使われます。また特に小型化したい場合や数GHz帯以上で使用したい場合には、SMA型コネクターが使われます。何れもユーザーが好みのアンテナを選択し自由に交換出来るようになっているものです。
それに対して、特定小電力機器の場合にはユーザーが自由にアンテナを交換出来る構造はご法度です。勿論ユーザーが内部を見ることが出来ない構造になっています。
上記に述べたコネクター等は、形状が大きく、また価格も安いものでは無いので、特定小電力機器向きではありません。
それら以外のコネクターを使ったりして製品の小型化や低コスト化の為に、様々な工夫がされています。それがメーカー毎のノウハウになります。