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アイテックのエンジニアによるコラム

2009/08/19

直流給電

こんにちは、今回担当の百瀬です。
今回は、電源の直流給電について話したいと思います。
現在、エコという言葉を耳にしない日は無い程、世界的にエコに注目・着手しておりますが、エコという観点から直流給電システムにも注目が集まっております。

直流給電とは、その名の通り電気製品等への電源供給を直流にする事です。電源を直流にすると言っても送電線から配電する電力を直流にするのではなく、各建物に配電された電力を一括で直流に変換し、その直流を建物内に配電するというものです。ご存知のとおり、一般的に工場・家庭・お店のコンセントに届いている電気は基本AC100Vです。しかし、実際に身の回りにある家電等の内部は直流で動作しているものが殆どです。弊社で製造している製品も同様で、AC100VをACアダプタ等で直流に変換して動作させています。

何故直流給電がエコになるのかという話ですが、変換回数の低減等もありますが、弊社の製品と最も関ってきそうなのは、太陽光発電との組合せです。現在工場・家庭・お店で出来る発電として普及してきている太陽光発電と組合せると直流給電は大きな意味を持ってきます。
太陽光発電で発電される電気は直流なので、工場・家庭・お店で使用する場合、直流→交流と変換して機器に給電し、さらに機器内部で交流→直流と変換して動作させています(全てではありませんが)。しかし、直流給電システムであれば、発電された電気が直流である為、交流→直流変換することなく機器に電力を供給でき、さらに機器内部での交流→直流変換も必要なくなります。なので、エネルギーの変換損失を低減する事が出来るのです。
また、機器に給電された電力を交流から直流に変換する必要が無くなる為、ACアダプタ等が必要なくなり、機器の重さやコスト削減にもつながります。

こうしてみると直流給電はいいこと尽くめのような気がしますが、もちろんデメリットといいますか乗り越えなくてはならない課題もあります。その最たるものは、安全面です。詳細は、割愛させて頂きますが感電や放電に対する十分な対策が現在検討中という段階です。また、それと関連して規格を統一する必要もあります(コンセント形状,使用電圧等)。

まだまだ一般での実用化は難しい直流給電ですが(現状データセンターでは、使用している例もあるようです)、現在実現の為に様々な企業・大学が研究を進めています。このシステムが実現した場合、弊社の機器も電源供給部分の変更が必要となります。こういった世間の動きに敏感になる事も大切だと感じます。(それが本当に実現となるかどうかの見極めも含めて)
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。

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執筆担当 : 百瀬陽介


次回の更新日は2009/09/09です。

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