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アイテックのエンジニアによるコラム

2009/03/16

ディジタル・フィルタのゲイン特性

今回担当の高沢です。

今回は『ディジタル・フィルタのゲイン特性』についてお話したいと思います。

フィルタの理想的なゲイン特性は、①通過域ゲインが1、②阻止域ゲインが0、③遮断特性はできるだけ急峻。これが理想のフィルタです。この理想フィルタを実現する上で特性カーブは4種類
に分類できます。

・バターワス特性
 通過域、阻止域共にリップルがない代わりに、遮断特性はもっともなだらか。

・チェビシェフ特性
 通過域のリップルが発生しますが、遮断特性はバターワスよりも急峻な特性。

・逆チェビシェフ特性
 阻止域のリップルが発生しますが、遮断特性はチェビシェフよりも急峻な特性。

・連立チェビシェフ特性
 通過域、阻止域共にリップルが発生しますが、遮断特性はもっとも急峻な特性。

それぞれの特性は一長一短があり、使用する場面で決定します。ディジタル・フィルタの面白いところは、IIRフィルタの場合、直接型、縦続型などの構成方法がありますが、この構成部位(プログラムで言えばメインとなるfor文の箇所)はそのままでフィルタ係数の変更だけで、それぞれの特性を実現できるところです。

ちなみに、

 種類 :バンドパス・フィルタ
 特性 :連立チェビシェフ特性
 次数     :8 次
 標本化周波数 :8.000000 kHz
 遮断周波数1 :1.990000 kHz
 遮断周波数2 :2.010000 kHz
 通過域のリップル: 0.10 dB
 阻止域の減衰量 :70.00 dB

なる仕様をDSPに実装し、この特性を目の当たりした時は感動しました。

現在も各メーカからDSPやFPGAボードが販売されています。参考となる文献も多数出版されていまから、是非ディジタル・フィルタを体験してみてください。きっと、感動しますよ。

それではこの辺で失礼します。

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執筆担当 : 高沢弘光


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