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アイテックのエンジニアによるコラム

2008/02/29

ユニバーサルデザインとは?

技術開発部の古山です。
数少ない機構設計・デザインを担当させて頂てます。
初めてのコラムなので緊張していますが、頑張って書き綴りたいと思います。

皆さんは、ユニバーサルデザインという言葉をご存知でしょうか。
最近巷でよく耳にされる事も多いと思いますが、実際はどういうデザインを指すのか、どういうものなのか曖昧ではないでしょうか。少なくとも、私自身がそうでした。これを機会に少し調べてみました。

提唱者はノースカロライナ州立大学(米)のロナルド・メイス氏で、
自身も身体に障害をもつ彼は1980年代、それまでのバリアフリーの概念に代わって、「できるだけ多くの人が利用可能であるように製品、建物、空間をデザインすること」をユニバーサルデザインとして定義しました。

ここでバリアフリーとの大きな違いとしては、デザイン対象を障害者に限定していない点です。
バリアフリーは、人を隔てたり、行動を妨げたりする4つの障壁(物理的バリア、制度のバリア、文化情報のバリア、意識のバリア)を除去した状態をあらわす言葉です。

現在、バリアフリーという言葉はさまざまな場面で使われ、その使われ方もさまざまです。しかしそのイメージの多くは「障害者、高齢者」の概念と切り離せず、現にあるバリアを取り除くという発想になってしまいがちです。

そこから、バリアフリーは「障害者や高齢者など特定の人に対する、特別な対策」であり、すべての人々の多様な関係や平等性、見た目の自然さにまで踏み込まないという問題点が指摘されるようになりました。

ここでユニバーサルデザインという概念の登場です。
【すべての人が人生のある時点で何らかの障害をもつ】ということを、発想の起点としていて、障害の有無、年齢、性別、国籍、人種等に関わらず、多様な人々が気持ちよく使えるようにあらかじめ都市や生活環境を計画する考え方を定義したのです。

少しややこしくなりましたので、例を挙げてみます。
建物にエレベーターを設置しても、どこにあるのかわかりづらかったり、それを使うことでたいへん遠回りになる場合があります。エレベーターをつけることでバリアフリーになるとしても、もう一歩考えることが重要であり、エレベーター、エスカレーター、階段を、それぞれ平等、公平に利用できるようにすることがユニバーサルデザインといえます。

では、ユニバーサルデザインによって、バリアフリーデザインがなくなる?と思いませんか。いえいえ、決してそうではないそうです。
例えば、町でよく見かける黄色の点字ブロックは、バリアフリーデザインの代表例ですが、ユニバーサルデザインのまちづくりという全体的なデザインのなかでは、ユニバーサルデザインの一部という事になるのです。

ユニバーサルデザインの領域は製品、施設、都市などの目に見えるものから、サービスやシステムなどの目に見えないものまでに渡ります。身近な事例では、缶ビールの点字やシャンプー容器のギザギザ、ノンステップバスや多目的トイレなどがあります。事例については次回説明したいと思います。

最後に、ユニバーサルデザインの7つの原則を紹介します。

1. 誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
2. 柔軟に使用できる(自由度)
3. 使い方が簡単にわかる(単純性)
4. 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5. 間違えても重大な結果にならない(安全性)
6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保)


エレベーターとエスカレーターと階段


次回の更新日は2008/02/29です。

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